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B「失礼、君の名前を教えてもらえないだろうか?」
A「私の名前は静森仄。わたしにも一つ教えてください。ここはどこでしょうか?」
B「この場所は《アウラルクの祠》と呼ばれている。」
仄「アウラルクの祠ですか。」
仄「もう一つ教えてください。あなたのお名前は何と言うのですか?」
B「聞くまでもないだろう?仄が持っている本に書いてあるよ。」
仄「それでは、ここはこの本の冒頭にあるアウラルクの祠で、あなたは主人公の親友のイルナス・グレゴリオ・カークなのですか?」
イルナス「その通りだ。俺はイルナス・カークという。」
仄「ということは、この物語の第一章の終わりにあるように、イルナスは主人公の代わりにドラゴンに食べられてしまうのですか?」
仄はまっすぐイルナスを見つめた。
イルナス「どうかな、それは君次第だな。」
イルナスは悲しそうに答えた。
イルナス「さあ、物語の始まりだ。」
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