角部屋

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マンションに帰ってから 真っ暗なので電気を点けた。 それから私は 「ねぇ、ナオ、さっきの……」 とナオに話掛けたら、 ナオはキッチンから 音がする! と急いで キッチンに向かった。 何? 何なの? 私もキッチンに 行ってみた。 するとキッチンの蛇口から 水がジャー、ジャー流れていた。 急いでキッチンの 蛇口を閉めて流れる 水を止めたナオ。 「やだな~。瑞希ってば 水を出しぱなしで……」 と言うので 「はあ? 私じゃないし……」 と私は答えた。 引っ越しを手伝いに 来てくれた友達は無言だった。 ナオと二人で顔を 見合わせた。 それから今日、引っ越しを 手伝ってくれたユカを見た。 ユカは下を向いたまま…… 「熱くて喉が乾いてるらしい」 と、ボソッと言った。 「「やあだ~。ユカったら」」 と二人でハモってしまった。 ユカは「聞こえないの? 」 と一言だけ言った。 何が? と二人で ユカに質問した後…… 《 助けて…… 熱いよ。 助けて…… 》 と確かに聞こえた。 「「きゃああああ、何? 」」
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