気になる

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果凛がこんなに追求したくなる人は初めて。 勇人と話したくて 気になって仕方がなかった              しかし夏実の彼氏。 まだ好きの一歩手前。              夏実もなかなか勇人が犬好きかどうか教えてくれない。 そんな気まずい日々を過ごした…              もう夏がやってくる そんなある日              夏実と勇人の日課の帰り道              「ごめん…夏実。」 勇人は小さな声でこうつぶやいた。 夏実はきょとんとした顔で返事した。 「ごめんって何?」 「気になる子がいるんだ… 夏実にはわるいから言えなかったけど…夏実には辛い思いさせたくないから。別れてほしい…」 勇人の口から夏実の不安が飛び出た。 夏実も限界だった… 話をすればかならず返事をしてくれる優しい勇人だったが、いつも何かを考えていた。 「果凛…?」 夏実がつぶやく。 勇人はうなずく。              夏実は泣いた… 勇人は夏実を抱き寄せ泣き止むまで傍にいた              それは夏がはじまる少し前のこと…             
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