5人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
果凛がこんなに追求したくなる人は初めて。
勇人と話したくて
気になって仕方がなかった
しかし夏実の彼氏。
まだ好きの一歩手前。
夏実もなかなか勇人が犬好きかどうか教えてくれない。
そんな気まずい日々を過ごした…
もう夏がやってくる
そんなある日
夏実と勇人の日課の帰り道
「ごめん…夏実。」
勇人は小さな声でこうつぶやいた。
夏実はきょとんとした顔で返事した。
「ごめんって何?」
「気になる子がいるんだ…
夏実にはわるいから言えなかったけど…夏実には辛い思いさせたくないから。別れてほしい…」
勇人の口から夏実の不安が飛び出た。
夏実も限界だった…
話をすればかならず返事をしてくれる優しい勇人だったが、いつも何かを考えていた。
「果凛…?」
夏実がつぶやく。
勇人はうなずく。
夏実は泣いた…
勇人は夏実を抱き寄せ泣き止むまで傍にいた
それは夏がはじまる少し前のこと…
最初のコメントを投稿しよう!