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「断られるかと思ってた。当日橋の上で待ってる。」
断る訳なんてない。
2人は両思いだから…
浴衣の帯を何回もしめなおす
唇にグロスをつける手が少し震える
今日は初めて男の子と2人で出掛けるデート…
「駄目だ。なんか緊張するι相澤君にとっては友達と出掛けるだけなのにな…気合いいれすぎかな…」
今日は待ち合わせ場所に20分も早く着いた。
トゥルトゥル~♪
勇人からの電話だ。
「もう着いた?」
「うん。早すぎたかな…」
「俺も着いてた。」
勇人が話しながら果凛の方へやってきた。
「なんか待てなくて。」
勇人のいつもの小さな声が少し震えていた
「かき氷とか食べない?」
無言で歩いた時間はどれくらいたろう
果凛は顔がずっと赤くなっている
「うん。」
2人はゆっくり祭りを見て回った。
気付くと人混みを離れ、梅雨に会った川沿いの土手に来ていた。
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