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「夏実と別れたときとりあえず好きな人できるまでっていい加減な付き合い方して、小林に怒られたよな。」
勇人は横を向いた。
勇人の耳が赤くなっている
「好きな人ができたのは本当で…、夏実もそれを知ってる。」
果凛は不安になった。夏実は勇人の好きな人を知っている。
「えと…、小林。」
「はぃ。」
勇人の瞳は果凛を見つめる
果凛は不安と恥ずかしさで勇人と目を合わせることができない
「好きな人っていうのは、小林のこと。」
勇人の台詞からいくつの花火があがっただろう。
2人は沈黙…
「私…?」
果凛の頭の中はぐるぐる。
『相澤君は夏実と付き合って…好きな人がいるから別れて…私は相澤君が好きで…』
「わ…も…」
果凛は小さな声で囁く
花火の音で消えてしまいそうだ
『言わなくちゃ…』
「俺と付き合って下さい。」
勇人が照れて告白
『私も好きだって言わなくちゃ』
「えぇと…」
果凛は混乱している…
「俺じゃだめかな。」
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