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果凛は勇気を振りしぼった
「私も相澤君が好き!」
こんなに勇人を見つめたのは初めてではないだろうか…果凛は照れながらも真剣に勇人を見つめた
「っしゃぁ~」
勇人の喜びがあふれる
「小林…。」
「相澤君。ありがとう」
2人は手をつないだ
最後の花火まで2人は手をはなさず…
「果凛って呼んでいいかな。」
勇人の問いに果凛は無言でうなずく
「小林だけ名字で呼んでたの気付いた?果凛が好きだったから…。名前で呼ぶの恥ずかしくて、好きな人は特別…みたいな…ι」
「私もι下駄箱で会ってから相澤君だったから…なんか皆名前で呼ぶんだけど…急に名前で呼ぶのも…なれなれしいかなって…」
「勇人でいいから!」
似たもの同士だった
それから2人は仲良く、高校卒業した時に結婚したそうだ。
めでたしめでたし
もしかしたら果凛は好きになる勇気がなかったのかもしれない。
気になる人がいて…だけど臆病な自分。
勇人との出会いのおかげですこしの勇気の大切さに気づいた果凛。
自分の気持ちを伝えることがどんなに勇気がいることか…
果凛に教わったような気がした
…完…
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