78人が本棚に入れています
本棚に追加
/80ページ
さっきから女達のギャーギャーと騒ぐ声が五月蝿い。
移動する度にその場にいる女達が駆け寄ってくる。
(挨拶なんてその場でいいだろ...)
原因は俺の前を歩いている一瀬拓磨。
女を引きつける磁石でも持っているのか、段々とやつの周りに人が集まってくる。
「一瀬くぅん、お昼一緒しなぁい??」
「ごめんね、今日は後輩と営業に行かなきゃならないんだ。」
満面の笑を顔に浮かべるとギャラリーがざわめき立つ。
懐かしい感じがした。
俺は、ふと、高校の時の一瀬を思い浮かべる。
しかし、目の前の奴をみると、何かが違うような気がした。
最初のコメントを投稿しよう!