2.5章 [第1回脳内談議 俺とワシとこの世界について編]

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「で、俺がいるのはどこら辺だ?」 そう訊くともう1枚の地図をみせつつ説明する。 「えーとねー、ムー大陸の北西辺りの海に面したこの王国ー。」 「名前は?」 出されたムー大陸の北西部分の地図を見ながらそう訊ねる。 「それはー教えないー。あっちの世界で調べてよー。」 「・・・そんなことされたら俺で生まれたのか分からず土から生えてきたみたいになるじゃないか。」 「大丈夫だよー。この王国でー10年前に孤児院が襲撃されてそこの子供たちが行方不明になったんだけどー最近その子供たち見つかってるんだよー。」 そんな事件があったのか。 「まぁ、そこの子って事になると思うよー。君が流されたのは王国の首都の近くを通る川だしー運がよかったらその首都の近くで気を失ってるかもねー。」 「話を聞く限り、街で人と接触すればそこの孤児院のやつと思ってもらえて、同情もとい保護かなんかしてもらえると。」
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