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「最後にー魔法の使い方はねー、君は魔法を使えないとだけ答えとくよー。」
うわ、一番知りたくないことを知ってしまった。
「後ねーこれは先に言っておくけどー、ワシはねー君がこの世界にいる間はーこの世界に干渉しないよー。」
「ん?それがどうしたんだ?」
「いや、これから起こることはワシじゃなくてーその世界にいる人々が起こしたものだからー。それを分かってねー。」
「不干渉を宣言して、結局何が言いたいんだ?」
「この世界はワシが回してるんじゃなくてー地玉にいる人々が回してるってことー。」
言いたいことがようやくわかった。
「俺はあんたの手のひらの上で踊ってはいない、まぁそんな感じのことを言いたいんだな。」
「そうだよー。君がワシらの存在を認識したことでー君が気分を悪くしても嫌だからねー。」
それはまぁ、いい気遣いと言えるだろう。
「まーその代わりにー、君のこと思いっきりジロジロ見てるからー。」
訂正。気遣いなんかこいつにゃ無理だ。
「以上だよー。もう質問ないよねー?それじゃーまたねー。」
できればそんな頻繁には会いたくないな、と思っていると、視界が白い光に覆われ何も見えなくなる。
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