3章 [合法ロリを愛でることは犯罪ではないと思う……思いたい]

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髪が随分伸びていることを知った途端に顔も変わったのではないか?という疑問が芽生える。幸い日の位置は高く明るい。 自分がさっきまで顔をうずめていた水面に今度は顔を映す。そこにぼにんやりと自分の物と思しき顔が見える。 髪は黒でさっき表した位置まで結って伸ばしているのが見て取れる。顔は前の自分のものと違うと分かる程度でそれ以上の情報は得られない。 (やっぱ、顔も髪型も変わってんのな。さっきからぼんやりとしか写らないのは水が流れてるからか……) 自分は今、川の比較的浅く流れが緩やかな所にいるのだと自覚しさっきまで話していたムーの言葉を思い出す。 それは俺が流された川が王国の首都付近を通っているとの内容だ。俺はとっさに辺りを見渡す。 「…あれかな?」 目測で2キロメートル先には家が群生したように集中しその奥にはお城か何かだろう、一際大きい建造物が見える。
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