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「ただーそのぉ、」
と、しどろもどろになりながら何かを言いたそうにしている。これは………からかうしかないっ!!
そう最低な事を心で思いながら目の前の少女をジロジロと見始める。
「んー?チミィ、もしかして助けてもらった相手に何か要求するつもりなのー?」
できるかぎりウザく言い放つ。てかこの娘よく見ると、土が服についてて腰まで伸びている茶色い髪がボサボサだ。
「い、いえそんなつもりは決して!!決してないんで」
ぐぉーぎゅるるーぐぉぐぉー
「な…ないんで……すー」
今の音は俺ではない。目の前の少女のものだ。
「君、火打石とかある?あるなら焼き魚はご馳走できるけど。」
少女をからかったことを反省し、そう訊くと少女はもっていたバスケットから黒い石を2つ取り出した。
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