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互いに火の近くの魚をナイフでブッ刺し口にする。なんともシュールな光景だ。串が無かったので仕様が無いが。
それとこの少女さっきからチラチラこっちを見てくる。その理由が気になり食事が喉を通らない。もう魚2匹目だけど。
「あのさぁ、もしかしてなんか不満なところでもある?」
余りにも気になったので素直に訊ねると
「い、いえ、ただそのー、なんでもなくて、ただ、ローブが怖い、とかじゃなくて、」
「あー、ローブが怖いのね。」
確かに納得できる。俺は今黒いローブをフードを深く被った状態で着ている。どこの暗殺信経だよ。
しかも目の前の少女はそんなやつに助けられて気軽に話しかけられ挙句の果てに飯に誘われたのだ。そう考えると申し訳なくなってきた。
「い、いえけっしてそんな、ですね」
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