むしムシ。

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B「おい、その格好でそんなに目立ってたら、俺達妖怪の存在が人間どもにバレちまうだろ」 A「‥‥‥」 B「おいってば。無視してんじゃねぇ」 A「‥‥‥むし?」 A「1回表ノーアウト」 B「それは無死」 A「お芋をふかして」 B「それは蒸し」 A「歯みたいにギザギザしてるパーカーの」 B「それは務歯」 B「いい加減にしろよ。俺のこと見えてんだろ」 A「?」 A「見えてない、けど」 B「はっはっは。ジョークだよ。透明人間ジョーク」 A「‥‥‥メ○スは激怒した」 B「悪かったな、腹の虫がいきり立つほどつまんなくて!」 B「‥‥‥お前さ。暇さえあればそうしてるけど、何か他にやりたいこととかないの?」 A「ないよ」 A「ボクは無私な化けナメクジ(虫)だもの」 そうしていつもの如く、天井に張り付いて読書にイソムシ‥‥‥勤しむ彼女はまさしく本の虫そのものであった。
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