第1章

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「あたしも好きよ」 その声に彼女をみる。 「あたしも好きよ。この作家さん」 そう言って彼女は微笑んだ。 「そそ、そ、そうだよね。面白いよな、その作家。それ最新刊？読み終わったら貸して」 動揺しながら全く興味のない本を誉める。 「……ばか」 彼女は少し怒ったような顔で呟いた。 《終》
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