メインストーリー-2

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闇の中は、一筋の明かりさえもない本当の闇だった。 足の踏み場はなく、身体が落下していることがわかる。 顔を下に向けても、どこまで闇が続いているのかすらわからない。 全身が風を感じていることだけは確かだ。 落ちている感覚だけは間違いなさそうだ。 闇に包まれて状況が全くわかならないのに、心はそれほど慌てていなかった。 光刀! 闇の中で、こんなに頼りになるパートナーはいない。 俺は光刀の柄を握り、ゆっくりと鞘から抜こうとした。 『待て』 そう言われて、俺は鞘から抜く手を止めて下を見た。 いつまでも続くかと思われた深い闇の奥に、小さな明かりが浮かぶように映し出された。 落下するごとに比例して、身体はあっという間に光に近づき、どんどん大きくなるような感覚に陥る。 あまりに眩しさに手で光を遮ると、気が付けば落下が止まっていた。 着地した……? いや、そんな感触はなかった。 だいたい、これだけ落ちれば相当な衝撃のはず。 『いや、もう落下はしていない』 俺はゆっくりと辺りを見回した。 すると、光が解き放たれるかのように段々と周囲の光景が映し出される。 ここがメインストーリー? はっきりと見えてきた光景に、戸惑いを隠せなかった。 360度。どこを見渡しても、美しい花々が咲いている。 俺は広大な花畑の中心に立っていた。
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