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しかし、本来ならそこには死体があるはずだが、そこにレオンの姿はなかった。
始めから空席だったってわけか。
間違いねえ。
奴は能力でこの異常な状況を作り出していた。
こんな事ができるなら、プレイヤー側に居てほしかったぜ。
暴れ回る人型駆動兵器。
あの3体にも、レオンは乗ってねえ。
だが、この横たわる人型駆動兵器も、あの3体からもレオンの体内エネルギーはしっかりと感じる。
つまり、この駆動兵器は奴の能力によって作り出された物だ。
どんなカラクリかはわかんねえが、奴はレベル6万の駆動兵器を量産できることが可能で、しかも操ることもできる。
おそらくアレクサンドロスのナンバー2だったアレックスさえも、この能力には気が付いていなかったかもしれねえ。
運営側は、この能力を知っていたからこそレオンが絶対に必要だったんだ。
奴らは、その誘いを成功させた。
戦争で勝つ為に。
3体の駆動兵器は、プレイヤーを蹴散らしながら明らかに俺が居る場所を目指して向かってきている。
俺は拳を握り締めた。
駆動兵器を作りだしているレオンはどこに居る?
めんどくせえ能力だ。
あれを倒しても、レオンを倒さなきゃ意味がねえ!
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