ある夏の、午後。

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
触れたいと、思ったんだ。 簡単に景色に染まる、その長い髪に。 B「髪、結んであげようか?」 A「…え? どうしたの、急に」 B「本…読むのに、邪魔そうだなって思って…」 君は少し不思議そうな顔をして、困ったように微笑んだ。 暖かな緑を反射する黒髪が、キラキラと光っている。 ねぇ。 こんな理由しか見つけられない僕に、どうかイエスと言って。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!