第1章

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B「ねぇ、それ何? 」 A「見てわからない? 本よ。そんなこともわからないの? あなたの目、取り替えた方がいいんじゃない? 」 B「 ・・・なんて本? 」 A「 広辞苑よ」 B「・・・それ、面白いの? 」 A「 何言ってるの? 面白いわけがないじゃない。こんなものが面白いって言う人なんて、きっと頭がおかしいに決まってるわ」 B「 ・・・じゃあ、何で読んでるのさ」 A「 読書感想文のために読んでるのよ。今年の推薦図書に広辞苑が入っていたことを知らなかったの? 」 B「 ・・・ぱーどぅん? 」 A「 読書感想文のために読んでるのよ。今年の推薦図書に広辞苑が入っていたことを知らなかったの? 」 B「 ほんまに? 」 A「 嘘に決まってるじゃない。こんな本が推薦図書に選ばれるなんて、世界の終わりに違いないわ」 B「 そうだよな、広辞苑が推薦図書に選ばれるとかおかしいよな。それに、広辞苑を読書感想文のために読むってのもおかしいよな」 A「 え? 読書感想文に読んでるのは本当よ? 」
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