うさぎ

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先生がなぞったところから、甘い痺れが広がる。 とろとろと蠢く舌が、全てを差し出すようにと誘惑する。 互いがきつく合わさる。 体ごと抱き寄せられて、そこら中が擦れ合った。 どこか性急な仕草に、脳が蕩ける。 何をされるのか、何をされているのかもよく分かっていないのに、先生が求めてくれていることだけは分かった。 怖いのに、期待している。 怯えているのに、嬉しい。 頭も体もぼうっとしているのに、先生に合わさる感覚だけが熱かった。
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