うさぎ

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呆然とよっちゃんを見ると、バチッと目が合った。 睨まれている。 物凄く機嫌が悪い。 これは、その……バレているということなんだよね? いつの間にか望の乱暴は収まり、先生が宥めるようにその背中を撫でていた。 「よっちゃん、その……何て聞いたの?」 よっちゃんには、八田先生が昨夜連絡済みだと言っていた。 よっちゃんと望に連絡しなかったことを謝り、入学手続と賃貸契約の進捗を尋ねた私からの今朝の連絡には返事がなかったので、また夕方にでも連絡しようと思っていたところだったのだ。 効果音がつきそうなオーラを出しながら私、それから八田先生を睨みつけたよっちゃんは、掠れるほど低い声を発した。
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