はる

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階段を上って振り返ると、一気に視界が開けた。 住み慣れた街が見下ろせる。 ここから望は、巣立っていく。 「いい眺めだな」 「そうだね」 「遠くまで見渡せる。まさに、望の字の如しだな」 「え? “臨む” じゃなくて?」 よっちゃんが呆れた顔をする。
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