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「首輪に紐をつけて――犬みたいに」
妖艶な上目遣いで僕に懇願する。
「ほら、これで」
まったく――。
先刻まで自分を縛っていた
赤いロープを手渡し。
散歩を待つ犬のように
床にお座りした。
「これだから君は……」
いつだってこの僕の予想を超えて
手が付けられない。
いやだからだ――。
僕だけじゃない。
二つとない可愛い玩具。
優越心が満たされる。
だからそこそこステイタスのある男は
みんな彼を手離せなくなるんだ。
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