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真夜中、人通りのない路地裏で、腰にベッタリ血のついたナイフをぶら下げた赤い髪の男が、息を切らしながら紙幣を数えている。
「はぁ、はぁ、はぁ…コレだけありゃ当分は食いつなげるぜ。さっさとこんな街ずらからねぇと」
「おっと。このままずらかられたら、俺らのギルドがメンツ丸つぶれなんだわ」
突然、どこからともなく男の声が闇夜に響いてきた。
「だ、誰だ!」
赤髪の男は驚き、キョロキョロと闇夜に視線を走らせるが、声主の姿は捉えられない。
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