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夏も終わりが近づく今日この頃。
私は小説を読んでいた……のだが、彼がじっと見つめてくる。
「ちょっと、そんなに見られたら集中出来ないじゃない!」
「ふふっ、君があまりに美しくて視線を奪われていたよ。」
「ば、ばか!小説みたいなセリフ言わないでよ……!」
彼ははにかみながら、今まさに読んでいる小説のセリフを言ってのけた。
「まさかエスパー……?」
「エスパーってなに?……あ、もしかして今のその小説のセリフだった?そしたらそれはきっと以心伝心って奴だよ。僕と君は赤い糸で結ばれているから……ね?」
その瞬間、私の視界は彼の顔で覆われた。
「……もう、仕方ないんだから。」
こうして今日も私は彼と甘い一日を過ごすのであった。
「えっと、お前さっきから一人で何言ってるんだ?」
「い……いまの聞いてた?」
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