楽園

4/43
36人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
龍一はクールな外見に似合わず、何もかも奪っていくような熱いキスをする。 美百合の感情も理性も、何もかも奪っていく。 最初は、 「せっかく寝てたのに」 とか、 「明日の朝も早いんだよ」 とか、いろいろ文句が浮かんでも、美百合もすぐに、官能の渦の中にうもれてしまう。 「りゅ……いち」 龍一の首の後ろに腕を回して、龍一の体温や匂いを体中で感じれば、最愛の夫が無事に帰ってきたのだという実感が、ようやくわいてきた。 これでやっと、美百合も眠れる。 美百合が龍一の舌に応えると、龍一はその了承のサインに美百合を抱く腕にグッと力を込める。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!