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「………」
……最悪だ。
オレは入学式を終えて現在、割り振られた教室に来ている。
で、その割り振られたクラスの仲間たちがかなり最悪だ。
まず、オレの席の前方が今朝の高校デビュー男。
右がパンツツンデレ。
左が『ダーリン』の女。
そしてその全員がオレを凝視している。
なんだこのいたたまれない空気は……オレ、ここにいたら空気の重さで圧死しそうだ。
逃げるか?でも逃げても何も解決しないだろう。
さて、どうしたものか……と取り敢えず寝るとするか。
と、ここで廊下から嘲笑が聞こえる。
「見ろよ、ここが特Aクラスだぜ」
「うっわ、ここがあの落ちこぼれのクラスかよ!ここには近づかないでおこう」
オレのいるクラス、その通称は『特Aクラス』だ。
特Aクラスとは、落ちこぼれの為に特別に設置されたクラスの事で、特別『《A》ほ』クラスとも言われている。
そんなクラスに割り振られたオレもその一人、落ちこぼれだ。
魔力量はそこそこあるがその制御が出来ないから落ちこぼれ。
オレの境遇はそれだ。
「んだテメェ?ぶっ殺すぞ!」
「ヒィッ!」
妥当だから文句を言うつもりはなかったがヤンキー君が恐喝してくれて何となく『ざまあみろ』と思った。
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