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『そう言えば聞いた?』
『なにが?』
『うちの担任美女らしいよ』
『マジ!?ラッキー!』
『しかもここの卒業生らしいよ』
『どんな人なんだろうね』
隣の女子達の会話が聞こえる。
「美女か」
いったいどんな顔のヤツなのだろうか?
別に美女には興味ない。しかし顔が気になる。オレもそれなりに美形だから尚更だ。
「それにここの卒業生か」
豪が呟く。彼もそれなりに気になっているようだ。
『幻の生徒会長だったりして』
『それだったら楽しそうだね』
「幻の生徒会長?」
いったいどんなヤツなのだろうか?
「聞いた事あるぞ。確か誰にでも優しくてフレンドリーなヤツだったって話だ」
豪は人差し指をピンと立てて自慢げに話した。
「へぇー」
別に豪の事はどうでも良いが確かにそいつがオレ達のクラスの担任だったら嬉しいような気がする。
「それにこの特Aクラスを作ったのもそいつらしい」
「そっか」
この特Aクラス、落ちこぼれクラスを作ったのも幻の生徒会長だって?
何故生徒会長なのに落ちこぼれのクラスを作ったのだろうか?そんな事をするより校風を変えた方がよっぽどマシなんじゃないのか?
………分からんな。
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