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「集合時間前に来たのは……8名…ですね‥」
その集合時間前に来ていたオレ達8名は全員息を切らしていた。中には大の字で倒れているヤツまでいる。
「取り敢えず……Aをあげます……」
先生はノートに筆を走らせた。きっと今いるヤツらの名前と評価でも書いているのだろう。
「残りは……Eですね」
そう言って先生は今ここに向かっている途中の生徒達を見た。
「あの人……鬼だ…」
やっと息が整ったらしい豪が絶望的な表情をしながら言う。
この学園で言うE評価は一番最低な評価だ。
どう考えても無理な事を言ってそれを守らないヤツは問答無用で最低評価にするとかこの先生、最悪だろ。
「エヘヘ、ダーリンと同じAだ」
オレ達より先に来ていた明日香がオレの背中に抱き付く。
「離れろ」
じゃないとおぱーいの感触でオレの息子がボルケーノしそうだ。
「やーだよーん!」
ラメェ、富士山が……富士山があああ!
こうなったら……
明日香の顔面を鷲掴みする。
そして強引に剥がしてそのまま豪に投げる。
両手を広げて待ち受ける豪。しかし明日香は空中で前転して豪の顔面にドロップキックをお見舞いした。
「ひ、酷くね?」
「なんかごめん」
苦笑しながら豪に謝る。
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