3人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあダーリン!わたしも入れて!」
そう言って明日香は今となってはお馴染みのオレの腕に抱き付くという行為に出た。正直、あまり一緒には組みたくないが人員が足りないからこれは仕方ない。
「という事は残り一人か……誰にする?」
困ったような顔で腕組みしながら豪は訊ねる。
残り一人はかなり戦力になるヤツが欲しい。明日香でも十分戦力になるとは思うがここは安パイを取りたい。明日香ぐらい戦力になりそうなヤツはいないだろうか?
「仕方ないわね!あたしが仲間になってあげるわ!」
背後から自信満々そうな女性の声が聞こえた。これはもしかしたら本当に戦力になりそうなヤツが現れたかもしれない。でもこの声どこかで聞いた事があるような気がする。
この声は確か……
「お前か」
やはりと言うべきかひるたんだった。
誇らしげにフフフッと笑い八重歯を見せているところは可愛いがコイツは雑魚だからあまり仲間には入れたくない。
「な、何よ!その顔は!あたしじゃ悪いっての!?」
ひるたんに言われて自分が眉間に皺を寄せている事に気付く。どうやら自然とイヤな表情を浮かべていたようだ。だが本当に仲間に入れたくないからそれも仕方ない事だと思う。
豪と目を合わせると彼はコクリと頷いた。どうやら仲間に入れても良いようだ。
豪が良いと言うならこちらも了承しないといけない。
普通に『入っても良いぞ』と言おうとしたがそう言ったら激昂させるかもしれないのでここは下手に出てやるとしよう。
「分かった。主戦力が入ってくれて嬉しいよ」
それを聞いてひるたんは自慢げな顔をする。
「分かれば良いのよ!」
コイツなんかムカつく。
最初のコメントを投稿しよう!