伝説の生徒会長!

8/29

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「キャーー!」 今度は一体なんだ? 「誰か!誰か助けてください!」 声の聞こえた方を振り向くと三つ編みの眼鏡少女が柄の悪そうな男子に絡まれていた。因みに言うが相手はさっきの男子ではない。それよりもっと質の悪そうなヤツだ。 「どうしたんだ?」 さっきの事もあってあまり人とは関わりたくなかったが周りの人達は何事もなかったかのようにとおり過ぎているんだ。ここはオレが助けに入るしかない。 「ああん?オレは彼女と戯れていただけだ」 そう言う男子の一方で女子は涙目で首を激しく横に振る。 これを考えるに、本当に女子は男子と面識がないようだ。 仕方ない、オレが助けるしかない。 「嫌がってるだろ。早く消えろ」 「ああっ?テメェいっちまうぞ?」 男子はオレに唇がくっ付くんじゃないかと思うほど顔を近付けて睨みを利かせた。しかしオレは元ヤンキーだからその威嚇は利かない。寧ろ逆に相手を威嚇したいぐらいだ。 だがオレはヤンキーを辞めたからそうするつもりはない。 「まあ落ち着け。オレは別に喧嘩を売っているわけじゃない。オレはただ彼女が怖がっているから身を引いてもらおうとしているだけだ」 そう言って女子を見た瞬間、オレは男子に右頬を叩かれた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加