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久しぶりに殴られたがやはり痛い。これだから暴力沙汰は嫌いなんだ。
そう思うと同時にヤンキーを睨み付ける。
「何しやがんだ?」
いくら落ち着いたオレでもこの理不尽にはさすがに憤りを感じる。
まさに激おこぷんぷん丸だ。
↑死語(笑)
いや、死語とは言えさすがに笑っちゃダメだろ。
「んああ?てめえ殺されてえのか?」
相手が威圧的になった時、オレはいつも相手を殺す覚悟で睨んでいた。なので無言でそうさせてもらう。するとヤンキーはオレの気迫に圧されて一歩退いた。
「消えろ」
「………ちっ」
ヤンキーは舌打ちし、唾を吐くと身を翻して体育館へと歩いて行った。
それを見てオレはため息を吐き、絡まれていた少女に笑顔を見せる。
「あ、ありがとうございます!」
少女は申し訳なさで若干顔を引きつらせながらも笑顔を見せた。
「いや、ただの気まぐれだから気にするな」
「はい!分かりました《ダーリン》!」
………は?
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