第1章

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あ、言ってなかったね。 俺は特待生としてこの学校に通ってます。 これでも頭は良い方で、万年学年一位を保持してる秀才なのですよ。 この学校の偏差値は全国でもトップレベルで毎日勉強が大変。 授業を受けてた頃はまだ良かったんだけど、受けなくなってからはもー大変。 なんもしなくても勉強できるような天才じゃないから頑張るしかない。 独学で昼夜関係なく勉強漬けですよ。はい。 そのせいでこの隈。 あー、悪循環。 でも特待生とらなきゃ授業出ないと駄目になる。 その前に自主退学することになる。 それが嫌で頑張ってきました。 この学校の特待生は学費も寮費も、学校内で販売してるものも全部学校側が負担してくれるという制度がある。 マジ太っ腹。 でなきゃ俺みたいな庶民はこの学校に入れないし。 ここはお金持ちの御坊っちゃまが通う全寮制の男子校。 そのため学費も寮費も売ってる物も規格外に高い。 例を挙げると食堂のカレーが2000円を越える。 最初は吃驚したわ。 流石に旨かったけど。 あと設備も無駄に豪華。 やっぱ金持ちって変ですわ。 シングルマザーで俺を一人で育て上げてくれた母親に楽をさせようと選んだ学校。 再婚の話も出てて、なんか家に居ずらかったから逃げてきたのもあるけど。
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