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「……ぅん」
雑に目を擦りながらゆっくり瞼を開ける。
ぼやけた視界に写るのは青空じゃなく、何故か夕焼け空。
何故に?
そう言えば辺りに人の気配がしない。
めちゃくちゃ静か。
まだふわふわした頭を起こす為にも、取り合えず状況を確認しようと起き上が…
「いっ……!」
れなかった。
枕代わりにしていた右腕さんはどうやら限界だったようで、起き上がろうと力を入れるとピキッという音を奏でた。
そりゃ中々の痛さですよ。
ピキッて言いましたからね。
そぉっと右腕さんを労りながら動かしてなんとか身体を起こす。
まあ、なんて言うかその辺で寝るもんじゃないな。 当たり前だけど。
右腕もだけど、硬い地面で寝たからか首やら腰やらも痛い。
これが寝違えたってやつか?
いやなんか違うな。
節々が痛みますわ。
あ、右腕がビリビリしてきた。
痺れてるよこれ。
しかもじわじわくるやつ。
こう言う時は揉むのが良いって聞くけど、俺は自然に治まるのを待つ派。
だって揉むの痛いじゃん。
いくら速く治す為でも自分から進んで揉む人ってドMなんだと思う。
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