2章 音を感じて

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2章 音を感じて

ーー新しい教室に入り 紙を見て 席に着く。 唯一の安心はアイツと同じ教室だったと言う事。 そして一番落ち着く窓際の席。 目をつむり 静かな世界で春風を 髪をなびく春風の匂いと暖かさを感じていた 風の音 は体で伝わる気がして すこし嬉しかったりもしていた。 それから何分経っただろうか。 明らかに僕を見つめる視線があった この世界には2種類の人間がいる。 自ら距離をとるもの 自ら近づこうとするもの。 僕はと言えば確実に前者になるのかもしれない。 そして後者を選ぶものは 後者を選んだものは だいたい予想がつく それは 間違いなくアイツなのだろう。 僕はゆっくりとまぶたを開いた。
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