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「聞いてくれよ。俺の彼女の弟の事なんだけどさぁ」
「健の彼女って、あの花園一族の娘だろ?凄いよなー。それで?」
「俺に敵対心むき出しでさぁ。可愛いんだよな」
季節は翌年の二月。華乃と健が交際を始めて半年が経った、ある平日のこと。
下校中の奏多は、男友達と並んで歩いている健を見かけた。
校門の前に止まっている黒塗りのベンツの運転手に「ちょっと待ってて」と言い、二人の後ろをつけ、会話を盗み聞くことにした。
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