第1話

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翌日、奏多が学校から帰ると、その男がリビングのソファーに華乃と並んで座っていた。ふたりで楽しそうにお喋りしている。 「あ、弟?」 奏多の姿に気づいた男が、華乃に聞く。 「うん。小学六年生なの」と華乃が答える。 「へー。可愛いじゃん」 「姉さん。誰?」 奏多がぶっきらぼうに聞くと、華乃が答えた。 「奏多には言ってなかったわね。あたしの彼氏なのっ」
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