第1章

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 優衣(ゆい)ちゃんが手に何かを持って二階から下りてきた。いつの間に二階に上がったんだ?  「中学生の頃のまひろちゃんって髪が黒い。それにしても、この頃から胸が大きかったんだね」  優衣ちゃんが持っていたのは一枚の写真だった。それをまひろが覗き込みながら言った。  「わあ、懐かしいな。ねえ、どこからそんな写真を見つけてきたの?」  「京介(けいすけ)君のベッドの下をあさってたら見つけたの」  「な、なにぃ~っ! 勝手に俺の部屋に入るんじゃねぇっつーの!! ったく、優衣ちゃんは油断もスキもありゃしないんだから」
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