第1章

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A「…そして浦島はおじいさんに…」 B「…納得いかない」 A「何が?」 B「浦島は亀を助けた」 A「うん」 B「そのお礼に竜宮城へ」 A「うん」 B「そして帰りに玉手箱」 A「うん」 B「しかし楽しかったのはそこまでであった…」 A「うん。何か嫌なナレーションだけど」 B「浦島が戻ってみればそこは遥か未来の世界」 A「遥かと言うほどかは定かでは無いけど」 B「最後の望みをかけて開けた玉手箱の煙により浦島急速老化」 A「最後の望みかは解らないけど」 B「これ、お礼より復讐だろ」 A「え」 B「お礼に望みもしない未来へ置き去りにされ、謎の煙により強制老化されて…これを喜んだら浦島かなりのMだぞ」 A「いや」 B「しかもこれを喜ぶと思っているなら乙姫かなりのSだぞ」 A「でもその前に竜宮城でかなりの厚待遇を…」 B「その代償大きすぎだろ。どんなぼったくりバーだよ。bar『竜宮嬢』かよ」 A「ぼったくり…」 B「やっぱりこれ復讐だろ」 A「いや復讐だったとして、何に対しての?」 B「それについては二つほど説があります」 A「二つもあるんだ…」 B「まず、実は乙姫が亀を嫌っていた説」 A「大体内容予想出来た」 B「子供達に虐められているのを楽しく眺めていた乙姫」 A「乙姫最悪だ」 B「そこに現れた若造」 A「若造…」 B「亀を金の力で助けた若造」 A「言い方」 B「それを見ていた乙姫」 A「助けろよ乙姫。あ、嫌ってたんだっけ」 B「『いい感じで虐められてたのに、何助けてんだよ!!』」 A「え、今の乙姫?」 B「そしてとりあえず楽しませておいて、最後の最後にお楽しみを邪魔した復讐する乙姫」 A「理不尽すぎる」 B「次に亀ドM説」 A「あんまり聞きたくない」 B「子供達に虐められて喜んでいた亀」 A「訂正。凄く聞きたくない」 B「『もっと虐めて!たくさんぶって!いっぱい罵って!』」 A「子供に読ませられないそんな話」 B「それを金の力で止めた浦島」 A「だから言い方」 B「お楽しみを邪魔された怨みを復讐して晴らそうと誓う亀」 A「乙姫協力したんだ、その亀に」 B「『お前にはしっかりとお礼をさせて貰わないとなあ…そうお礼をなあ!!』」 A「とりあえずもうやめて」
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