第1章

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B「なぁ聞いてくれよぉ」 帰宅してベットに転がりながら、さっきあったことを友達Cに電話した。 B「帰りにうっかり寝過ごして、行き過ぎちゃったんだよ駅。そしたらさ!聞けって!」 B「(寝過ごしたー!電車次30分ないのかよ!) って思いながら時刻表の前に立ってたら、女の子に声かけられたんだよ!カワイイ眼鏡っこ!」 ━━━━━ A「あのー。すいません。そっちに私の眼鏡ありませんか?」 B「え?!(かけてんの違うの?)」 A「さっきから見あたらなくて。度が合わなくなってるからいいんですけどね。鞄に入れたかなぁ。本が読みづらくて」 B「はぁ」 A「すいません。変なこと聞いて」 B「あー、あのさ!今かけてんのは違うやつなの?」 きょとんって顔してるー!かわいー! あ、顔触って……きがついた?!(笑) A「あ!あー!か、かけてますね!私!やだ!かけてますよね!ど、度が合ってなくて。あの、すいません!」 ━━━━━ B「って、おいー!マジ天然!真性の天然に会ったんだよー!ありえねぇ!運命だよ!あー、一目惚れだよぉ。乗り過ごしてみるもんだよ。うん」 B「あん?その子の連絡先?……あ……聞いてねぇ」 B「大丈夫だよ!運命あるから!またあの駅で会えるって!」 B「その子大丈夫かって?かわいいからいーの!俺の理想そのものだったんだから、バカな子とかいうなよ!眼鏡、天然、文学少女。完璧だよー。明日も乗り過ごすわ。俺」 ………それは乗り過ごすとは言わないんだよ。とCは言うのをやめた。
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