第1章

4/17
前へ
/17ページ
次へ
「すみません! 入部希望です!!」 「うおっ!!?」 歩み寄って来た影は、受付係の青年に元気よく告げる ぼーっとしていたが故、青年は驚愕を露わにした 「入部希望かい? ありがとう ここに名前と動機を書いてくれ」 「はい!」 許可を取って椅子に座り、入部希望用紙を書き始める人物 青年というよりは少年という印象が持たれる人物だ 白髪の髪を後ろで無造作に纏めており、赤い角眼鏡をかけている その奥には、猫のようにつり上がった目 身長は160cm後半から170cm前半で体型は痩せ形 制服で隠れていて筋肉は確認できない 「精悍なカンジの子だね」 「はい?」 「あぁ、いいんだ 続けてくれ」 「いえ、書き終わりました」 「おや…はやいね どれどれ…」 青年は目前の入部希望用紙を眺める 設けられた欄は、丁寧な字で埋められていた 「希望動機は、幼い頃からバスケに触れていたから… お前、バスケ馬鹿?」 「君が言うんじゃない、ユキ」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加