第1章

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九月のはじめ、東 唯花は無人の駅のベンチで学校へ向かう電車を待っていた。 唯「タイクツだなぁ」 唯「宗太郎先輩に会いたいなぁ」 宗太郎とは、都会の大学に進学した唯花の先輩である。通学中の唯花のたった一人の話し相手であった。 その後、唯花は宗太郎とは会っていない。 宗「ありゃ、唯花ちゃんじゃん」 唯「…へ?宗太郎先輩?」 宗「久しぶりだな。元気してた?」 唯「先輩、学校は…?」 宗「大学は九月いっぱい休みだから帰省しとこうと思ってな」 唯「8月だったら遊べたのに…」 宗「あはは、わるいな。しばらくは実家に居るから声かけてくれ」 唯花(毎日押し掛けようかな…) 宗「あ、そうそう」
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