第1章

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-----エージェント本部 朝を迎えればこの本部は襲撃され 世界の終末のシナリオが進む 時計は04時54分 アダムは寮に居たが シドが戻っていない事に気づく 寮に居た他のエージェントに聞く 「シド司令がいませんが?」 「そういえば 昨日からずっと帰ってきてねぇな おかしいな」 「え? そんなまさか...あの時一人本部に真っ直ぐ戻っていったのに...」 アダムは嫌な予感がした 外に出てあたりを探し回った シドはすぐに見つかった 本部からでて近くの街の広場に居た そこにはイヴも数人立ち尽くしていた アダムは目を丸くする シドは無残にそのイヴ達に殺されていた 広場に置かれていた女神の像はシドの血を浴び まるで泣いているようだった 「誰…?いや兄弟でしたカ エージェントを見つけたので 時間はかかりましタが倒しました どうしまシタ?」 ぼーっと立ち尽くすアダムに問う 「え? いえ...そうでしたか」 「朝には襲撃が始まりますネ 楽しみでスネ?」 「そう ですね」 アダムはそう答えてシドの遺体に近付いた シドの手には 血のついた銀時計が握られていた アダムはその銀時計を持って近くで見つめた 「あと二時間後...楽しみです ...どうしましタ?」 「なにがでしょう?」 「目から"水"出てますヨ」 「え?」 アダムはそう問われて 自らの腕に水滴が垂れていた事に気がついた 生まれて始めての 涙 「本当ですね なんでしょ...これは?」 アダムに無いはずの 徐々に悲しみが膨れ上がってくる 「おかしいですね... 本当...変ですね」 溢れる涙に アダムは膝を床に掬われ シドの手を握った
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