兼光響の苦悩

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さっきまでの凛とした態度とは打って変わって、悲しそうに俯いた。 「家までお……」 落ち込んだ麗奈の肩に手を置き、送ろうかどうか聞こうとした時、突然勢いよく顔をあげ麗奈は俺の手を取った。 「そうだ!兼光君に頼んだらいいんじゃない!私の処女、もらってください!!!」 「っっっはぁああああ?!」 不覚にも学校では見たこともないような満面の笑みを見て、俺はこいつに恋に落ちた。 言われた台詞にはドン引きだったけど。
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