兼光響の苦悩

2/27
前へ
/99ページ
次へ
「私の処女、もらってください」 「断る!!!!!!!!」 漆黒の髪を腰まで伸ばして、潤んだ瞳、濡れた唇でそんな卑猥なことを朝もはよから言っているこの女は、新屋敷 麗奈(しんやしき れいな) 由緒正しいお家のご令嬢。 「こんなこと頼めるのは不良の兼光君しかいません!お願いです!私の処女を奪ってください!」 そしてこの女に不良認定されている俺は、兼光 響(かねみつ きょう) トレードマークは綺麗に染まった金パツの髪。 「お願いします!このままじゃ私……大好きな人に振り向いてもらえないんです!!!」 「そんなこと……出来るわけねぇだろ!!ボケ!!!!」 そんな俺は、この女に恋をしている。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加