兼光響の苦悩

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どれだけ走っただろうか。 俺の速度に合わせて走っていた麗奈が限界を達したのか、足をもつれさせて転んだ。 「あ、わりぃ」 逃げるのに夢中すぎて、こいつの走る速度を考える余裕もなかった。 「で?なんであんなところに?」 「……別に。たまたま通りかかっただけです」
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