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「はは、それ子供の頃に流行った………!?」
妻が
ゆっくりと振り返った。
真顔。
ザ・真顔。
目が笑ってねええええええええええええ!!
「ねえ、どうしたの。飲みたかったんでしょ、麩の味噌汁。」
「いや、その」
無意識に後ずさりしていたらしく、ダイニングテーブルに尻が当たる。
「二日酔いの朝はシジミと、噛まずに飲み込めるような柔らかい麩の味噌汁が飲みたいって、昨日言ってたんでしょ」
「ひい」
「どれくらいの柔らかさが良いかって言うと、って若い女の子のほっぺたとか胸を触ろうとして」
「あうう、覚えてないです」
テーブルに尻が乗り上げる。
「誰か味噌汁作ってってドン引きさせて」
「ま、待って。浮気じゃない。ちょっとふざけただけ。セーフ!!」
お玉は顎を固定する道具じゃありません。
つかいかた間違ってます、奥さん。
「セクハラ野郎は
人としてアウトなんだよ!!!!!!!」
そして脳天を叩く道具でもありません。
「すみませんでしたあっっ」
その後に土鍋で出された波打つ味噌汁。
その味はきっと忘れない。
恐怖の味噌汁【完】
ちなみに、妻の機嫌を取ろうとしてこっそりパティスリーに自転車を走らせたところ、噂通り行列が。
よし早めに来てよかった、開店三十分前に到着……………
あれ?9時開店じゃなくて10時!?
後一時間半!?
「□□□□□□!!!」
さあ、一緒に嘆きましょう。
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