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土曜日の朝。
ロゴの入ったカットソーに袖を通し、ジーンズをはいて家を出る。
履きなれたスニーカーを履いて、レオとの待ち合わせの場所に向かった。
ちゃんとメイクもせず、簡単に寝癖を直しただけの髪型で誰かに会うのは久しぶりかもしれない。
レオは着飾っていない私をみてどう思うのだろうか。
デートをするのが恥ずかしい、と思うのかもしれない。
嫌な顔をされてしまうかもしれない。
……いろいろとネガティブな事を想像してしまうけれど、私には全てを受け入れる覚悟があった。
レオは、家から最寄の駅まで迎えに来てくれると言ってくれた。
いつも、美鈴と朝一緒に電車に乗って、駿河と一緒に帰ってくる場所でもある。
そういう場所に他のクラスメイトが私を待っているということが不思議に思えた。
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