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徒歩で駅までやってくると、そこにはすでにレオの姿があった。
レオの服装は黒のカットソーにジーンズで、奇しくも今の私と同じような恰好だった。
きっとレオは、打ち上げで着ていたような可愛い服装でやってくると思っているのだろうな。
期待を裏切るようで申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、もうレオに自分を偽りたくないという気持ちの方が勝っていた。
「……レオくん、お待たせ」
おそるおそるレオに話しかけると、彼の目線は手元のスマホから私へと移動する。
彼の顔は一瞬驚いたような表情をしていた。
……そりゃそうか。
「おはよう、莉緒ちゃん。学校の時や打ち上げの時と雰囲気が違うから……何ていうか、別人かと思った」
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