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「あはは、そうだよね。全然違うよね。……でもこれが本当の私だって、レオくんに知ってほしかったんだ」
「本当の、莉緒ちゃん?……よく分からないけど、立ち話もなんだから近くのお店に入ろうか」
「うん」
私たちは少し気まずい雰囲気ののまま駅近くのファーストフード店に入った。
二人でドリンクを注文して、比較的周りに人が少ない席に座る。
「……それで、本当の莉緒ちゃんってどういう意味なの?」
注文したアイスコーヒーを飲みながら、レオはまっすぐに私の目をみて問いかけた。
その真剣なまなざしを見て、私は改めて自分のことを全て話そうと心に決める。
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