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ノートには、沢山の単語が書いてある。
青春。
失恋。
夢。
一見何のつながりも脈絡のない言葉の羅列に見えるそれは、私にとっては、ちゃんとした意味のある言葉たち。
ノートとにらめっこしていると、
B「なーにしてんの?
ん?これなにー?」
A「あ、颯汰くん!か、返して!」
覗き込んできた颯汰くんに、ノートをとられてしまった。
B「何か一杯単語書いてあるけど…
もしかして、歌詞のネタ帳?」
A「え、あ、うん。
私にはそれぐらいしかできないから」
幼なじみでバンドを立ち上げたけど、私は、曲作り役。
A「あ、」
B「どした?」
A「一個思いついたの」
♪失恋したときも、夢に挫けそうになったときもいつも一緒にいてくれた
これは僕からキミに贈るありがとうのメロディー
B「これ、もしかして俺に?」
A「うん」
これが私の精一杯のありがとうの気持ち。
end
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